📄 実践 12LibreOffice vs ArtCraft|無料の Office 代わりで、会社の書類は崩れずに開ける?
買い切りの Office 2021 は、2026年10月13日でサポートが終わりました。乗り換え先の候補になる無料の Office 代わり、LibreOffice と、ArtCraft の作者が作る Craft アプリ(GridCraft・WordCraft・DeckCraft)で、同じ4つの書類を開いて比べました。結論から言うと、LibreOffice は4つとも崩れずに開けました。Craft アプリは、古い形式の履歴書だけ枠線が全部消えました。
Office 2021 のサポート終了で、何が変わる?
- 終わった日 — 2026年10月13日。延長はありません
- アプリはどうなる — そのまま動きます。ただし、セキュリティの更新が止まります
- 選べる道 — 新しく買う(Microsoft 365 か Office 2024)か、無料の代わりに乗り換えるか。今回は無料の方を試しました
出典は Microsoft 公式の「Office 2021 のサポートの終了」のページです。
Microsoft 公式の「Office 2021 のサポートの終了」

今回の流れ
- PART 1 試す書類を作る — 見積書・議事録・提案資料を Claude Code に作ってもらう。厚生労働省の履歴書の様式も用意
- PART 2 LibreOffice で開く — 無料の定番
- PART 3 Craft アプリで開く — GridCraft(Excel 代わり)・WordCraft(Word 代わり)・DeckCraft(PowerPoint 代わり)
- まとめ — 結果の表・どれを選ぶか・使うときのコツ
試した環境
- パソコン — UTM の仮想 Mac(macOS)
- LibreOffice — 26.8.1(日本語の言語パックを入れたもの)
- Craft アプリ — GridCraft 0.11.1・WordCraft 0.10.0・DeckCraft 0.10.0。Microsoft の公式ではなく、まだ試作の段階です
- 書類を作った AI — Claude Code(Opus 5.5・auto mode)
試したのは2026年10月24日です。名前・金額・日程などは、すべて作り物のサンプルです。
PART 1 試す書類を Claude Code に作らせる
喫茶店でよく使う3つ。見積書は Excel、議事録は Word、提案資料は PowerPoint です。式は計算結果ではなく式のまま入れて、と頼みました
Excel・Word・PowerPoint 用のスキルを読み込んで作り始める

途中でエラーが出ても、自分でやり方を変えて進めていきます。
できた資料を画像にして、自分で見直す

文字のはみ出しや重なりがないか、Claude Code が自分で画像にして確かめていました。
4分43秒で3つできた

見積書の合計は 37,730円。VLOOKUP・消費税・条件付き書式・プルダウンも入っています。4つ目の書類として、厚生労働省の履歴書の様式(古い形式の .xls)も用意しました。
PART 2 LibreOffice で開く
まずは無料の定番から
見積書:表の色も太い線も崩れない

合計は 37,730円。VLOOKUP や消費税の式も、ちゃんと計算されています。
日本語は最初の1文字から入る

議事録:ヘッダー・表・番号つきの箇条書きも崩れない

本文に日本語を打って、漢字に変換するのも問題ありませんでした。
提案資料:棒グラフも矢印の図形も元のとおり


表紙は文字の位置まで、2枚目の棒グラフは数字の入り方まで同じでした。
厚生労働省の履歴書(古い .xls)も、罫線と枠がそのまま

PART 3 Craft アプリで開く
ArtCraft の作者が作っている、無料の Office 代わりです
GridCraft:画面は日本語で、Excel にそっくり

合計は LibreOffice と同じ 37,730円で、正しい値。ただ、かっこと数字の高さが少しずれていました。
セルを選んですぐ打つと、最初の1文字だけ英字のまま

「かくにん」と打つと「kあくにん」に。もう一度やっても同じでした。
セルをダブルクリックしてから打つと、最初から日本語で入る

GridCraft で日本語を打つときは、ダブルクリックしてから打つのがコツです。
古い .xls の履歴書は「罫線・書体などは読み込めない」


GridCraft 自身が「罫線・書体・色などはまだ読み込めない。.xls には保存もできない」と表示します。枠線が全部消えて、文字だけが残りました。このままでは使えません。
WordCraft:議事録は崩れない。書体は明朝体のように

表も箇条書きも崩れませんでした。日本語を打って漢字に変換するのも問題ありません。
DeckCraft:画面は英語。游ゴシックが無く、明朝体のような書体に

2枚目の棒グラフは、グラフの題が棒の上に重なった

3枚目の矢印の図形は、崩れずに表示されました。
まとめ 結果と、どれを選ぶか
差が出たのは、古い形式の履歴書と、日本語の打ち方です
実際に試した結果(2026年10月24日・仮想 Mac)
- LibreOffice: 見積書(Excel)○ 計算も合う → Craft アプリ: ○ 計算は合う。かっこと数字の高さが少しずれる
- LibreOffice: 議事録(Word)○ 崩れない → Craft アプリ: ○ 崩れない。書体が明朝体のように変わる
- LibreOffice: 提案資料(PowerPoint)○ 崩れない → Craft アプリ: △ 2枚目のグラフの題が棒に重なる
- LibreOffice: 厚労省の履歴書(古い .xls)○ 枠までそのまま → Craft アプリ: × 枠線が全部消える
- LibreOffice: 日本語を打つ ○ そのまま打てる → Craft アプリ: △ GridCraft はダブルクリックしてから打つ
どれを選ぶ?
- 役所や取引先の古い Excel 様式を使う — LibreOffice。罫線や枠まで、そのまま開けました
- 新しく作る書類が中心・AI と一緒に作る — Craft アプリも候補。ただし、まだ試作の段階です
- 取引先と見た目を少しもずらせない — Microsoft 365 か Office 2024
使うときのコツ
- GridCraft は、セルをダブルクリックしてから打つ — 選んですぐ打つと、最初の1文字が英字のまま
- Mac の LibreOffice は、日本語の言語パックを別に入れる — 入れないと、メニューが英語のまま
- 送るときは PDF にする — 相手のアプリが何でも、見た目が崩れない
ArtCraft のほかのアプリ(Photoshop・Illustrator・Premiere 代わりなど)は、ArtCraft 使い方の記事と YouTube の再生リストで試しています。
