🖌️ 実践 15frontend-design|Claude Code の公式スキルで「AIっぽいページ」は変わる?同じ文で作り比べた
Anthropic が出している Claude Code の公式スキル、frontend-design(フロントエンド・デザイン)。入れる前と後で、まったく同じ文で「街のパン屋さんのホームページ」と「飲食店の売上を見る管理画面」を作らせて比べました。結論から言うと、スキルを呼ぶと AIっぽい癖が5から0に減り、見た目も別物になりました。ただし、入れただけでは使われず、見た目もスキルなしとほぼ同じでした。
frontend-design ってなに?
- 作っているところ — Anthropic の公式プラグイン。無料(Apache 2.0)
- できること — ページを書く前に、色・書体・配置の方針を決めて、見直してから書かせる
- 中身 — AI が作るページによくある癖が、名指しで書かれている。今回はこれを13項目にして、できたページの中身から数えました
- 負担 — 入れておくだけなら毎回約80トークン。呼んだときは約3,000トークン
今回の流れ
- PART 1 スキルなしで作る — お店のページと管理画面
- PART 2 スキルを入れる — コマンド1行
- PART 3 入れただけで同じ文を送る — 使われるかを見る
- PART 4 スキルを呼んで同じ文を送る — お店のページと管理画面
- PART 5 並べて比べる — 癖の数・時間・使用量・スマホの幅
試した環境と、頼んだ文
- パソコン — UTM の仮想 Mac(macOS)。開いたブラウザは Safari
- AI — Claude Code(Opus 5.5・auto mode)
- お店 — 「街のパン屋さんのホームページを作って。ファイル1枚で、このフォルダに保存して。」
- 管理画面 — 「飲食店の売り上げを見る管理画面を作って。ファイル1枚で、このフォルダに保存して。」
どの回も、新しい空のフォルダで Claude Code を開き直し、一字一句同じ文を送りました。試したのは2026年10月27日です。
PART 1 スキルなしで作る
お店の名前も色も、中身も見た目も指定しません
頼む文はこれだけ

お店のページは2分27秒で完成。使用量は API の料金に直すと0.71ドル分でした。
スキルなしのお店:クリーム色の地にレンガ色、見出しは明朝体

店名は「こむぎ堂ベーカリー」。見出しの上に小さな英語の大文字(NEWS・OUR STORY)、「こだわり」に01・02・03の番号。でも中身は順番のない3つでした。
スキルなしの管理画面:白い角丸のカードに、大きな数字と小さな折れ線

3分57秒・1.26ドル分。スキルなしでも、Claude Code に最初から入っている「グラフ用の指針」(dataviz)を自分で読み込み、画面を撮って確かめ、スマホの幅で重なったラベルを自分で直していました。中身を同じ形のカードに切り分けるのは、スキルが「よくある型」と書いている形です。
PART 2 スキルを入れる
入れ方は1行です
/plugin install frontend-design@claude-plugins-official

作者は Anthropic、入るのはスキル1つ。「Install for you (user scope)」(自分用に入れる)を選びます。入れたあと、条件をそろえるため Claude Code を開き直しました。
PART 3 入れただけで、同じ文を送る
説明には「自動で使う」とあります
あれ? 見た目がスキルなしとほとんど同じ

クリーム色の地にレンガ色、明朝体の見出し。2分24秒・0.74ドル分で、時間も使用量もスキルなしとほぼ同じでした。
記録に、スキルを呼んだ行がない

フォルダを見たあと、いきなりファイルを書いています(Write)。今回は、入れただけではスキルは使われませんでした。
PART 4 スキルを呼んで、同じ文を送る
頭に /frontend-design を付けます
「/frontend」まで打つと候補が出る。Tab で決める

/frontend-design のあとに、スキルなしのときと同じ文を書いて送信します。
書く前に方針を宣言:主役は焼き上がり時刻表、色は藍・金・白

2分26秒で完成。終わりには「よくあるクリーム色の背景にテラコッタの配色は避けた」と自分で書いていました。
使用量の「スキル」の欄に frontend-design。今度は使われた

使用量は0.83ドル分。スキルなしより0.12ドル多いだけでした。
呼んだお店:濃い青の地に太い黄色の文字、右は駅の発車標のような時刻表

ただ、店名の「屋」は極太の書体で黒く潰れました。また、このときは「ブラウザがないので見た目は確かめていない」と書いていました(実際は Safari があります)。店名の「よぶ」は、フォルダの名前(yobu-shop)から付いたようです。
管理画面も、スキルを呼んで同じ文で

方針は、架空の居酒屋「こまどり食堂」・藍の配色・明朝と UD ゴシック・夜の売上の波が主役。書いたあと自分で画面を撮り、「気になった4点を直す」と言って、数字が背景に沈む所や注記が線に重なる所を直しました。
呼んだ管理画面:カードを並べず、今日の売上を大きく

右に月の目標と売上カレンダー、下によく出た品のランキングと支払い方法の割合。5分9秒・1.49ドル分で、スキルなしより1分12秒長く、0.23ドル多くかかりました。
カレンダーの日付を押すと、画面全体がその日に切り替わる

PART 5 並べて比べる
スキルに書かれた癖を13項目にして、ページの中身から数えました
実際に試した結果(2026年10月27日・仮想 Mac)
- AIっぽい癖(13項目中) — お店はスキルなし5 → 入れただけ7 → 呼んだ0。管理画面はスキルなし2 → 呼んだ0
- 見た目 — お店はクリーム色+レンガ色 → 濃い青+太い黄色の時刻表。管理画面は同じ形のカードの並び → 今日の売上が主役の1枚
- 入れただけ — スキルは呼ばれず、見た目もスキルなしとほぼ同じ
- かかった時間 — お店 2分27秒・2分24秒・2分26秒。管理画面 3分57秒 → 5分9秒
- 使用量(API の料金に直すと) — お店 0.71・0.74・0.83ドル。管理画面 1.26 → 1.49ドル
- スマホの幅(375px) — どのページも横にはみ出さなかった
スマホの幅で開くと:左がスキルなし、右がスキルを呼んだもの


どちらもはみ出しはありません。ただ、呼んだほうの時刻表は、時刻がパンの名前に重なり「く」が隠れました(10:30 くるみとレーズン)。
まとめ 向く人・向かない人と、頼み方のコツ
呼ぶと見た目は別物になり、癖も減りました。ただ、入れただけでは使われず、時間と使用量は少し増えます
向く人・向かない人
- AI に作らせたページが、どれも同じに見える — 向く。同じ文でも、呼ぶと癖が0になり見た目も変わった
- お店や会社の色・書体が決まっている — 文に書けば使える。スキルに「頼んだ文がいつも優先」とある
- 急ぎで、仕上がりを確かめる時間がない — 向かない。時間と使用量が少し増え、文字の潰れや重なりも残った
頼み方のコツ
- 頼む文の頭に /frontend-design を付ける — 入れただけでは呼ばれなかった
- 決まっている色・書体は、文に書く — スキルの方針より、頼んだ文が優先される
- できたら自分の目で見る(スマホの幅も) — 「屋」の潰れや時刻の重なりは、AI が見落とした
Claude Code のほかのスキルや使い方は、AI勉強会の記事と YouTube で、実際の画面で試しています。
