Won. Studio

🚀AIの始め方と頼み方

差がつくのは才能ではありません。「意識して触った回数」です。

専門知識も、高い機材も要りません。日本語で話しかけるだけで、今日から始められます。この記事は、勉強会で使った資料をスライドごとに解説したものです。


いま、何が起きているか

AIはもう日常の中にある

スマホの文字変換、通販のおすすめ、自動翻訳。日常で既にAIを使っている例

「使ったことがない」と思っている方も、実は毎日使っています。スマホの文字の変換予測、通販の「おすすめ」、カーナビの音声案内。どれもAIです。

問題は「使うかどうか」ではなく、「意識して使いこなすかどうか」に移っています。

日本の利用率は、まだ27%

生成AIの個人利用率。中国81.2%、米国68.8%、ドイツ59.2%に対し日本は26.7%

生成AIを使ったことがある個人の割合は、中国 81.2%、米国 68.8%、ドイツ 59.2% に対して、日本は 26.7% です。

日本も前年の 9.1% から約3倍に急増しました。それでも、いま始める人はまだ4人に1人の先行組です。

企業でも同じ構図です。生成AIの活用方針を定めている企業は、米国・ドイツ・中国が約9割、日本は 49.7%。日本の大企業は約56%が策定済みですが、中小企業は約34%にとどまります。約半数は方針すら決まっていません。だからこそ、個人が先に覚える価値があります。

出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」(2025年7月・2024年度調査)

私見:使わない人が使う人に勝てるのは、今年が最後

利用率は1年で約3倍のペースで伸びています。来年には「使っていること」が当たり前の前提になる、と私は考えています。

「難しそう」は誤解です

数学やプログラミングは不要、スマホで無料から、年齢も職種も関係なし

数学もプログラミングも要りません。日本語で話しかけるだけです。高い機材も不要で、手元のスマホから無料で始められます。年齢も職種も関係ありません。

新しい家電をひとつ覚えるのと、同じくらいの学習量です。

立場別・活用のかたち

貿易・商売、会社員、家庭それぞれの使いどころ

貿易や商売なら、英文メールの下書きと翻訳、相場ニュースの要約、見積書のたたき台づくり。会社員なら、議事録の要約、企画書の構成案、エクセル関数の質問相手。家庭なら、冷蔵庫の残り物から献立、旅行の計画、子どもの勉強の解説役。

共通点はひとつ。「30分かかっていたことが、5分になる」ことです。


AIとの話し方

道具の名前より、伝え方。ここで差がつきます。

大事なのは、論理と言葉

論理的な思考と、簡潔に伝える言葉。この2つが一生使える技術になる

AIを使いこなす力は、プログラミングではなく「国語」の力です。

必要なのは2つだけ。論理的な思考 — 何を、何のために、どんな条件で頼みたいのか、まず自分の頭の中を整理すること。そして簡潔に伝える言葉 — 整理した考えを、短く具体的に言葉にすること。長い説明より、正確なひとことです。

この2つがあれば、どのAIが来ても一生使える技術になります。

主観の命令から、客観の命令へ

「格好よくして」を「Instagramのような配色にして」に置き換える対比

「感じ方」の言葉を、「基準」の言葉に置き換えます。

「格好よくして」を「Instagramのような配色にして」に。「いい感じにまとめて」を「A4一枚・見出し3つで」に。「もっとおしゃれに」を「箇条書き5つ・敬語で」に。

主観のままでは、何が「格好いい」のか基準がAIに伝わりません。基準が入ると、AIは意図を推敲しやすくなります。

例:「格好よくデザインして」

主観だけの命令と、基準を足した命令の実例

「格好よくデザインして!」だけでは、AIには「格好いい」の基準がわからず、想像で埋めるしかありません。

「Instagramのような、紫〜ピンクのグラデーション配色でデザインして」なら、頭の中の「格好いい」が基準として言葉になっています。AIはあなたの意図を推敲できます。

コツはひとつ。自分の頭の中の「お手本」を、そのまま言葉にすることです。

私見:主観+客観が最強

主観と客観を両方伝えると、AIに知見が溜まります。「この人はInstagram風のデザインを格好いいと思う人なんだ」と、あなたの好みを覚えていく。

その後は「格好よくして」と主観だけで命令しても、望む形になる確率が高くなります。

AIは「賢い子供」

得意なことと、知らないこと

数学は上手に解けます。お絵描きも上手で、文章も速い。けれど、あなたの基準、会社のルール、家庭の事情、業界の常識は知りません。

知らないことがあるから「迷走」が始まります。それを減らすには、どう説明すれば伝わるかを考えることです。

「迷走」を減らす3つのコツ

何のためかを先に言う、条件は数字で言う、お手本を見せる
  1. 何のためかを最初に言う —「取引先に送る謝罪メールを書きたい」

  2. 条件は数字で言う —「300字以内で」「3案ください」。「短めに」「いくつか」は主観です

  3. お手本を見せる —「Instagramのような」「この文章と同じ調子で」。例がいちばん速い


今日からの始め方

大きな決意より、小さな一歩から。

今日からの3ステップ

毎日ひとつ質問する、伝わる文章を書く、仕事か家事をひとつ任せる
  1. 毎日ひとつ、なんでも質問する —「夕飯の献立」でも「敬語の直し方」でも

  2. 誰がみても伝わる文章を書けるようにする

  3. 仕事か家事をひとつ、任せてみる — メールの下書き、要約、計画づくりから

結局、差がつくのは「意識して触った回数」

差がつくのは才能ではなく、意識して触った回数

自転車と同じで、乗り方の本を10冊読むより、5分乗ってみるほうが早い。毎日5分、3ヶ月つづけた人から景色が変わります。

まだ4人に1人しか使っていないということは、今日始めるあなたはもう先頭集団です。学び始めるなら、いま。